ゲーテ自然科学の集い JAPANISCHER VEREIN FUER GOETHES NATURWISSENSCHAFT

当学会について

沿革

ドイツの詩人J・W・v・ゲーテは、優れた自然探求者でもありました。彼の文学はその自然観から生み出されるものであり、またその自然探求から彼は近代文明に対し警鐘を鳴らし続けました。本会はゲーテの問題意識を出発点する学際的研究団体です。本会が創立された1969年当時は、日本では国内外で水俣病やイタイイタイ病をはじめとする公害病が大きな問題となった時期でもありました。私たちの文明はこれでいいのか、より人間らしい文明の可能性はないのか、そんな問いかけとともに、独文学者・木村謹治主催の研究会「ゲーテ・アーベント」や、在野の哲学者・富永半次郎が行っていた塾が母胎となり、解剖学者・三木成夫、医学者・千谷七郎、独文学者・菊池栄一が呼びかけ人 となって発足しました。

German poet Jahann Wolfgang von Goethe was also an excellent natural seeker. His literature was invented from his nature-views, he kept giving the alarm to the modern civilization from the point of view by his way of natural sciense. This society is an interdisciplinary study group, by which Goethe's way of thinking suggests its starting point.

会の趣旨

本会の目的は、様々な領域の研究者が集うことで、現代文明に対する学際的で多角度からの議論を喚起し、これからの人類社会をどう運営していくかを考えるための文明論的指針を探求することです。人文系・自然科学系の別を問わず、また専門家・非専門家も問わず、本会の趣旨に賛同し、関心を寄せてくださる方の参加を歓迎します。一方で、アカデミックな発信はそれぞれの領域の最新の認識を提供するものであることが求められます。最新の研究成果であると同時に、広く社会に共有されるべき認識について議論していくことが、本会の趣旨でもあります。

The purpose of the society is, by a gathering of researchers in various areas, to arouse the interdisciplinary discussion for modern civilization from the multi-angle, and to explore the guidance to the civilization-theory for managing the future of human-society.

活動内容

  • 年に一度の総会&シンポジウム
  • 隔月開催の研究会(東京&京都)
  • 論文誌『モルフォロギア』の発行
  • その他のシンポジウムおよびワークショップ(随時開催)